トヨタ自動車が30日発売するプラグインハイブリッド車(PHV)「プリウスPHV」。世界に先駆けた市販ということもあり、関心を寄せる業界関係者は多い。セールスポイントや今後の技術戦略について、開発を担当した田中義和チーフエンジニアに聞いた。(奥野秀康)
―PHVの一番のセールスポイントは
「電気自動車(EV)のように充電1回あたりの航続距離を気にすることなく、制約のない形で乗って頂ける点だろう。最低価格が320万円ということで割高感はあるが、09年にリース販売したモデルに対して燃費性能や使い勝手などを大幅に向上した。商品としては良く仕上がったと思う」
―HVとPHVでどのように売り分けていくのか
「HVはバリエーションが広がったこともあり、単に環境に良いだけでなく、経済合理性の上でもメリットのあるクルマになった。一方、PHVは充電1回あたりのEV走行距離が26・4キロメートルあるという点で、HVよりもさらに環境に優しい走りが出来る。これまでアンケートや試乗会などさまざまな場面でユーザーにPHVに関する調査を行ってきたが、HVに比べて40万~50万円程度の価格差ならばPHVに乗りたいという層が全体の10~15%は存在した。当面は、そうした環境意識の高いユーザーに向けて訴求していく格好になる」
―トヨタはPHVを次世代環境車として本命視しているということで良いのか
「お客さまに何を選んで頂いても良いようにEV、燃料電池車などを全方位で開発しているが、当社が最もボリュームが出て来るエコカーとして見ているという点では本命と言っていいだろう」
―車種展開について
「HVのように具体的に中長期な投入計画があるわけではない。現在は検討段階だ。ただ、システムの小型化などの課題は別として、他のモデルに展開するのに大きなハードルがあるわけではない。HVの車種展開を進めていく過程で、顧客ニーズを見ながらプラグイン化も考えるというのが妥当な手法だと思う」
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