電子整備の“FAQ”作りが今後の課題~整備業界
| 2010年9月7日 06:00 |
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FAQを誰がどう集めるかが大きな課題だ
現代の自動車整備に必須となりつつあるスキャンツール(外部故障診断機)。診断結果を残せるため「故障事例を集めておけば作業がしやすくなる」という声は多い。業界団体である日本自動車整備振興会連合会のほか、スキャンツールメーカー、整備機械工具商社などが情報を蓄積しているが、個別の取り組みでは限界があり、大同団結が必要との指摘が出ている。
スキャンツールによる診断は、さまざまなデータから的確に故障個所を探り出す必要がある。ハイブリッド車(HV)を始め、複雑な電子制御が組み込まれている現在の車両では「その作業を短時間で行うには、かなりの知識と経験が必要」(同関係者)と言われている。場合によっては解析に2~3日かかるケースもあるとされており、作業効率の向上がスキャンツールの普及に欠かせない条件と指摘されている。
そこで重要になってくるのが整備事例の蓄積だ。過去にスキャンツールを行って故障診断を行い、どういった修理・交換を行ったかを整備事業者が報告し、データベースとしてまとめる。これを参考にすれば、似たような数値が出たときに故障個所を探し出す時間が短縮できるし、知識や経験の不足をカバーできる。
ただ、診断事例をこまめに報告する事業者がまだ少数派であることや、データベースを誰が運用するかという課題もある。国土交通省はスキャンツールの普及に向けて標準仕様の策定などを進めているが、整備のFAQ(良くある質問)とも言える故障事例の蓄積は、大きな課題の一つになりそうだ。
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